
次代の食品衛生管理システム HACCPとは
「Hazard_Analysis_Critical_Control_Points」の頭文字を取ったもので、和訳すると「危害要因分析重要管理点」となります。元々は、1960年代に米国NASAのアポロ計画において、宇宙食製造の際の安全性確保を目的として、ピルスベリー社が開発した品質管理プログラムで、CODEXにより1993年からガイドラインが制定され、現在では米国、EUを中心として国際的にその推進が図られています。日本では、1995年に食品衛生法が改正となり日本版HACCPである「総合衛生管理製造過程承認制度」が制定されています。
食品製造においては、病原微生物や有害化学物質などの危害原因物質が食品に含まれないように検査が行われますが、最終製品の検査に重点をおいた従来の衛生管理ではさまざまな欠点が指摘されています。それらを克服するために考え出された方法がHACCPシステム(総合衛生管理製造過程)で、原料受入れからから加工・製造、流通、調理、消費者が摂食するまでの全ての製造工程を連続的に監視することによって、製品一つ一つの安全性を保証しようとする衛生管理手法です。
